【就活】2017卒MARCH女子大生が就活を終えて2018卒の後輩たちに伝えたいこと
6月いっぱいで無事就職活動が終わりました。
就活…これ以上にネガティブな言葉ってこの世の中に存在するんでしょうか。
みんなが同じ格好をして同じ髪型で街を歩き回る、少ない語彙でなんとか表現するならばまさに「闇」って感じだなあと思います。
今年は就職活動が6月に解禁、去年は8月解禁、来年は結局3月解禁に戻るとか色々聞きますし、後ろ倒しになったり前倒しになったり、なかなかスケジュールの定まらない状況が続いていますね。
混迷としている就職活動、そんな訳のわからないものに立ち向かうのはかなり不安だと思います。
私たち大学生は圧倒的な情報弱者です。
情報は与えられるものばかり。
何を信じていいのかわからない。
セミナー等での体験談は綺麗に改変されがちだし、
記事になるようなものはフリーランスだったり総合商社だったり極端なものが多い。
だから就職活動のリアルに触れる機会ってなかなかないと思います。
…と、いうことでわたしが少しでも就職活動とはどんなものなのか、ということを伝えられればと思い、久しぶりに記事を書くことにしました。
こんな記事を書くほど就活をしたのか、と言われると怪しいし、特別成功したわけでもないのですが、就活にはいろいろなパターンがあって、そのうちの1つとして当エントリーを読んでいただければ幸いです。
わたしの就職活動
1.スタンス
就活でのわたしのスタンスは
「最低限の労力で内定を」
ということで、超テキトーです。
というか、今までテキトーに生きてきたので就活だけまじめにやるとか無理でした。
テキトーというと語弊がありますが、要はメリハリをつけてやっていました。コスパの良い就活です。
やるべきところにだけ力を注げばいいのに、そうでない人が多すぎると思い、力を入れるところは入れる、そうじゃないところは力を抜く、というふうに取捨選択をしていました。
ESも志望業界だったとしても長くてめんどくさかったり、質問が凝っていたり、手書きだったりするとそれだけで受けるのやめてました。
学力試験が難しそうな会社等(商社とか出版社とか)も受けるだけ無駄だと思い、ハナから受けてません。
2.スペック
・MARCHレベルの大学生女子(ただしMARCHではない)
・就活暗黒の文学部
・バイトの塾講師を4年間(就活ではほぼこの話をしました)
・サークルの役職とかゼミ幹とかボランティアとかインターンは未経験
・口は回るが頭の回転が追いつかないタイプ
・ショートヘア(結べる長さだけど結びたくなかったのでそのまま)
・パンツスーツ(ファブリーズしながら1着で頑張りました)
・カラコン着用(小さめのやつ)
・濃いめの口紅(シャネルのモンテカルロ)
→就活ヘアメイク等いろいろ言われていますが、不潔じゃなければ大体許容されると思います。
わたしは結構髪も化粧も派手めでしたが大丈夫でした。
あとは業界によると思います。
百貨店やメーカーはこの化粧でも正直大丈夫だと思いますが、金融や保険はその限りではないのかなと思います。
3.受けた業界、職種
・メインは百貨店、あとはメーカー
・すべて総合職
・ES出したのは12社
・説明会は学内説明会がメイン、合説は行っていません。
4.就活状況(大体順番になってます)
・下着メーカーW社…お祈り
ES→説明会→面接→SPI→面接→面接
計画性がなさすぎて第一志望群なのに1番最初に面接を受けた会社です。
周りがみんな面接慣れしすぎててめちゃくちゃ焦った記憶があります。面接はちゃんと練習しておきましょう。
三次面接ではめちゃくちゃ頓珍漢なこと言って終わった瞬間に落ちたなと思いました。(案の定でした)
・化粧品メーカーP社…お祈り
ES→説明会→筆記→GD
GDでグイグイ行き過ぎたのが原因です…。
ここで学んで反省して、先輩からのアドバイス「GDはやばいやつを落とすためにある」という言葉を頭に置いて、しゃしゃりすぎず周りを見て意見を言うことを意識しました。ここでの失敗以降はGDで落ちなくなりました。
・化粧品メーカーA社…寝ぶっち
ES(→説明会)
まんまです。疲れていて寝ぶっちしました。朝早くに説明会を入れすぎるとだらしない人はこうなります。ばっくれは普通に今後の人生に影響すると思うのでやめましょう。
・化粧品&製薬メーカーR社…お祈り
ES→面接→説明会→GD→テスト→最終面接
元々1番行きたい会社で、選考フローは少ないですが、ESと一次の個人面接でほとんど削られており、説明会の時点で東京は40人ほどしか残っていませんでした。
百貨店に内定をいただいたあとで気が抜けてしまったこと、精神的に動揺する出来事が色々あったことで、最終面接で落とされるというまさかの結果に。
みなさんはどんなことがあっても切り替えるだけの心の強さを持ってください…。
すごく落ち込みましたが、いつかこの企業と一緒に仕事ができたらなと思うくらい魅力的な会社でした。唯一未練のある会社です。あああ行きたかった…。CMや商品を見るたびにいまだに落ち込みます…。
・百貨店某社…内定
ESとwebテストとGDと面接
ここは内定いただいていて怖いのでフローは隠します(笑)
面接からは全て通過連絡は即日で、最終後も同日すぐ電話が来て内定出すから就活終えるように、とのことでした。
百貨店の中で1番行きたい企業だったため、ここに内定をいただいてからはほぼ全て選考途中の企業は辞退しました。
ちなみに三次選考は他の会社の面接が長引き、大遅刻しました。
ダメ元でその場ですぐ電話して、会場で真摯に謝ったら選考を受けることができ、選考も通過できました。友達には「演技派女優w」とバカにされましたが、涙ぐむくらいで「本当に御社が第一志望で…」と伝えました。
誠意が伝われば大丈夫なので、行きたい企業は遅刻してもきちんと謝って選考を受けましょう。
人事の方には「あの時の対応もよかったので採用につながったよ!」というフィードバックをいただきました。
・化粧品メーカーS社…お祈り
ES&webテ→説明会→GD→面接→最終面接
落とされたけど感動した企業NO.1です。
やっぱり業界トップ企業となると、落とした人も顧客になるからでしょうが、めちゃくちゃおもてなしされました。通ってても落ちても普通にいい気分というか、この会社にはマイナスの感情を持てないな、と思いました。
ESの通過率が低いことで有名ですが、ぜひみなさんに受けていただきたいです。
・百貨店T社…辞退
ES&SPI→面接(→面接)
百貨店で2番目に行きたい会社でした。ただ先に某百貨店から内定をいただいたので辞退しました。
・教育系G社…辞退
説明会→GD→面接&筆記→模擬授業&筆記→面談(→最終面接)
・化粧品メーカーM社…辞退
説明会→GD→GD→SPI&GD(→面接)
・宝飾品メーカーT社…辞退
説明会&ES→面接(→面接)
・靴メーカーD社…辞退
説明会→面接(→面接)
・服飾メーカーO社…辞退
ES(→説明会)
最後の5社は元々受けるつもりがなかったものの、持ち駒の少なさに不安を感じて受けた企業でした。ただ、志望度が高くなかったため内定が出てからすぐに辞退しました。
5.最低限わたしがやったこと
・業界研究→同業他社と比較して何が違うか
業界研究と言われると難しそうですが要は同業他社と比較してどんな特色があるのか、というお話です。
トヨタと日産はどちらも車のメーカーですが、それぞれ何に力を入れているのか、ということですね。
これがはっきりしないと「それ、うちじゃなくてもいいでしょ?」と思われて落ちる可能性が一気に上がります。
わたしは百貨店は電鉄系から大手から6社、7社の説明会を受け、それぞれのカラーをちゃんと掴んで他の百貨店と比べどんな特色があるのかを理解した上で受けました。
電鉄系は電鉄系ならではの面白さがありそうでしたが、なんとなく現状維持な雰囲気があったので全く受けていません。
業界地図見て、説明会聞けば大体大丈夫です。
業界地図はどんな会社があるか知ることができ、持ち駒増やす意味でも結構有用でした。でもまあ立ち読みで十分だと思います。
・自己分析&他己分析
最低限です。のめりこんでもいいことないです。自己分析より他己分析のほうが大切です。少し恥ずかしいかもしれませんが、まわりの大人や先輩、後輩や友達に聞いてみましょう。
・私服可のところは絶対私服でいく
私服可でもスーツで来ている学生がかなり多いのですが、人事の方に「ずっと私服で来てていい意味で目立ってたよ」と言われました。
パーカーやTシャツなどのど私服は避けたほうがいいと思いますが、節度のあるきれいめな私服は絶対◯です。
わたしはサンローランみたいにほっっそい黒スキニーにストライプのシルクの白シャツにベージュの9cmパンプスでした。
私服可は「チャンス」と捉えて自分を表現しましょう。
・ハキハキしゃべる
わたしはかわいくはないですが笑顔でハキハキと話すようにしていました。
ブスっとしてる美人より笑顔のブスのほうが間違いなく好印象なので自信を持って行きましょう。自信がなさそうだといいこと言ってても落ちます。
内定後のフィードバックでも「明るくハキハキしているのがよかった!」と言われました。
就職活動を通して気づいた後輩に伝えたい10のこと
1.SPIの対策はしておく
言うまでもないです。筆記やwebテストの対策は絶対しておきましょう。
ギリギリにやっても間に合わないので3年生からやっておくべきです。
わたしは算数がめちゃくちゃ出来ないので、学力のボーダーが高そうな企業は受ける前に諦めていました。ただ、そんなことで可能性を狭めるのはすごく勿体無いので最低限足切りされない程度には勉強しましょう。
ただ思ったより学力試験って通るんだな、とは思いました。
自分で自分の力を限定しないで、難しそうな会社もとりあえず受けてみればいいと思います。
これ買ったんですけど結局やってないので誰か差し上げますよ。
2.何か1つでも絶対的に頑張ったことを作っておく
浅く頑張ったエピソードがたくさんあるより、深く頑張ったエピソードが1つあるほうが面接は強いです。
部活でもアルバイトでもゼミでもなんでも良いのでどんな方向から聞かれても答えられるようなアプローチをしておきましょう。
ちなみに「webメディアのインターンの話は聞き飽きた」とリクルーターの方が言っていました。
何を成し遂げたかというより、自分が何を問題視してどう思ってどう立ち向かったか、のほうが大事だと思います。
3.寝ぶっちはしない
実はES出す前の説明会をぶっちしまくってます。
出した後のものは1社だけですが、出す前のものだと5社くらい…?もっとかもしれないです。これは絶対やめたほうがいいです、めっちゃ後悔します。将来どこでどんな縁があるか分からないというのに…。
わたしのだらしなさが生んだことなのですが、持ち駒が少ないと不安になりますし、身体の管理だけはちゃんとしましょう。
4.情報に振り回されない
みんしゅうとか2ちゃんは気にせず就活をしましょう。
情報があろうとなかろうと通る時は通るし、祈られる時は祈られます。
ガセの情報もありますし、インターン組や学歴フィルターで選考フローは色々変わります。そんなことで不安になってても仕方ないので病むくらいなら見ないほうがいいです。
わたしも途中から見るのやめました。Twitterもやめました。一気に楽になりましたよ。
5.もしインターンに行くならきちんと選ぶ
この時期だと3年生はサマーインターンが行われると思います。
不安だからと言って適当に5社10社選んで行くのではなく、自分の行きたい企業orインターンと採用が直結する企業orインターンがいい経験になる企業から選びましょう。
インターンならなんでもいいという訳ではないですよ!
例えば某不織布繊維体の大手専業メーカーU社はインターンからの採用が多いと聞きます。
化粧品大手のS社や人材R社は採用に繋がるかは置いておいてインターンにも厳しい選考がありますから間違いなくいい経験になります。就活の雰囲気が多少味わえるかも。
あとワンデーインターンとか行くなら1週間とか、ある程度長期のインターンのほうがいいですよ。ワンデーとかほぼ意味ないと思います。(もちろん行きたい企業ならワンデーでもいっといて損はないです)
ただやみくもに行くのでは全く意味がないので行くならばきちんと考えましょう。
ちなみにわたしは大手教育のN社のインターンだけ参加しましたが選考受けていません。
インターンなんて行こうが行くまいが通るときは通るし落ちるときは落ちるので重く考えすぎないようにしましょう。
3年生の夏は1回なので有効に使ってください。インターンなんて行きたくないなら行かなくても全然いいと思います。わたしは免許を取りに新潟に行きました。
6.最後まで諦めない
最初は夏採用のメーカーの選考も受けようと思っていたのですが、第一志望群の会社から内定が出た瞬間気持ちが抜けてしまって就活する気が失せました。我慢できなくなって髪もすぐ染めました。髪を染めたことでもう就活は強制終了しました。笑
ただ、周りを見ていると長期戦になろうが行きたい会社を受け続けているひとはかなり報われています。
わたしは遊びたくて早々に諦めましたが、友達でも大手メーカー受けまくって、落とされまくって、でも最後までねばってねばって大手食品メーカーや大手自動車メーカーに内定をもらうひとたちがいました。
気持ちが続くなら最後まで頑張りきったほうがいいです!
7.キャリアセンターやセミナーは必須じゃないけど活用したほうがいい
これはお守りみたいなものです。「これだけやったんだから大丈夫!!!」という気持ちになれれば、自信を持って選考に臨めると思います。
わたしの学校は2日間拘束される、ほぼ全員参加の面接セミナーがあったのですが、持ち前のだらしなさで申し込んだのにぶっちしました。
運よく行かなくてもなんとかなりましたが、面接の練習をしているひとは少なく、練習が大きなアドバンテージとなるので、ESや筆記のセミナーは置いておいて、面接のセミナーはぜひ参加してください!
わたし自身キャリアセンターの人たちがなんとなく怖くて、イベントをぶっちしまくっていたので全くキャリアセンターを頼らずに就活したのですが、すこし後悔しています。
利用できるものは利用しましょう。
8.身近な先輩から情報収集
色んなパターンの就活があるので色んな人の話を聞いておくといいと思います。
正直キャリアセンターのお偉いさんたちのお話よりも身近で年齢の近い先輩たちの話の方がよっぽど参考になります。
9.キャリアプランを描いておく(特に女の子!)
わたしは最初から、「偉くなりたい!バリキャリ!全国転勤総合職!」とあっさり考えていましたが、女の子は結婚や出産もあります。
そのため自分の人生を考えながら、女性にやさしい会社を見る、転勤のない一般職も考える、などはしておくといいと思います。
実際わたしの友達にも銀行一般職やエリア総合職、商社一般職はかなり多かったです。
10.計画を立てる
わたしは計画性がないばっかりに1番最初に第一志望群の会社の面接になってしまい、うまくいかずにすごく落ち込みました。
ITや人材、教育系、ベンチャー、中小企業などは採用を始めるのが早いことが多いです。
行きたい会社でなかったとしても面接の練習がてら、採用始めるのが早い業界を受けておきましょう。
とにかく言いたいこと
就職活動、わたし自身はすごく頑張ったわけでもすごくきつかったわけでもないですが、面接にいってゼミに行って面接に行ってアルバイト…のように1日ではしごしたりすると見えない疲れがあったのか家で涙が止まらなくなるようなことがありました。
就活は見えないストレスが本当に溜まります。選考結果が来るまでの時間は大変なストレスです。ずーっと胃がキリキリしていました。
しかも受験の時と違って、点数や学力という明確な基準がありませんから、お祈りされた時なんて自分のすべてが否定されたような気分になると思います。受験は団体戦と言いますが就活は個人戦です。自分一人で戦わないといけません。
そんな時には何か自分を支えてくれるものがあるといいんじゃないかなと思います。
誰か絶対的に自分の味方になってくれる人に支えてもらう、これがベストだと思いますが、そう簡単に周りにはいませんよね。
これだけは他の人に絶対に負けない!という自信でもいいし、お酒やタバコで一息つくのもいいし、趣味でもバイトでも正直なんでもいいと思います。
息抜きをしつつじゃないと就職活動は持ちません!力を抜きつつ頑張りましょう!
わたしも飲みに付き合ってくれた友人や後輩、
アドバイスしてくれた先輩、
支えてくれた家族たちには感謝してもしきれないです。
ただ、就活って瞬間的なストレスはすごいですが楽しいこともたくさんあります。
わたしは就活で出会った友達と飲みに行ったりしていますし、リクラブも都市伝説ではなく、身近に話を聞きます。
最終面接になると超一流企業の会長や社長と直接お話しする機会もあります。これって今後の人生ではほぼないことですよね。
そういう意味ではすごくいい経験だと思いました。
たくさん落とされても絶対それぞれの人にいいところがあるし、絶対に最後は縁のある会社に行くことができます!
逆に落ちた会社は縁がなかっただけなので気持ちを切り替えましょう!
まわりが決まり始めるとあせりますけど絶対大丈夫です。
確率的には30社受けてやっと1社内定をもらえるくらいの割合らしいので、あまり思い悩まずに就活をしてください!
本当に気負いすぎずにやりましょう。
就活というシステムには穴がありまくります。
たったの数十分で自分の魅力全てが伝わるなんてことありえませんからね。
あ、2019卒は今はたくさん遊んで単位だけとっておいてくださいね。
いまから就活不安だよーって言っててもどうしよもないです。もったいない。
就活なんてなんとかなります。息を抜いて楽に適当にやりましょう。
ちなみに中にはこういう方もいます。
わたしは能力が足りず選択肢が少なかったのですが、フリーランスや起業、院進など就活に囚われずいろいろな選択肢を見てみるのもいいと思いますよ!